気楽通信

往診専門の鍼灸マッサージ治療院院長による気楽なブログ

肩とか五十肩とかの話②

 何故、四足動物には肩こりや四十肩・五十肩が無いのか。

 

 それは『歩く時に前足を肩のラインから前、つまり人間でいうと上に上げなければならず、常に彼らは日常的にそれを行っている』からである。

 

 また、四つん這いで行動をしているということは、肩甲骨に体重がかかっている、と言うことと、肩甲骨が常に動いている、と言うことである。

 

 

 さて。

 では我々人間はどうなのかと言うと。

 

 

 日常的に、腕を上に上げることは少ない。

 

 手を使う時、よく上げて45~50°程度なのではなかろうか。デスクでのPCのタイピング、書類書き、料理、様々な作業を上げても腕を上に上げる動作は少ない。

 おそらく、精々が、棚の上の物を取る程度、もしくは洗濯物を干すとき程度ではなかろうか。

 

 普段、使っていない筋肉は当然、衰える。

 

 肩こりは二足歩行を獲得した我々人類の宿命のようなものである、と、様々な先生方は言うものの、しかし筋肉の衰えの一種である。

 

 あまり良い現象でないのは当然である。

 

 肩甲骨の動き、かたくなってないですか?腕、ちゃんとあげてますか?

 

 なお、図がゴリラなのは、アメリカだったかカナダだったか、海外で肩の障害のあるゴリラがいた、と言う話を聞いたからである。

 

 ただ、図のゴリラは上野動物園のゴリラさんで、特に関係は、無い。f:id:etokiraku:20180606174859j:plain